【釣果は立ち位置で決まる】河川シーバスの爆釣“立ち位置”講座

記事内画像・文:ちゃったTV なおと

河川シーバスどこに立つべき問題


河川でのシーバス釣りで、重要となる立ち位置。

同じポイントでも立ち位置を間違えていると、まったく釣れないなんてことも珍しくありません。

そこで今回は河川シーバス歴15年超の筆者が、理想的な立ち位置の選び方をご紹介していきます。

これだけはNG


立ち位置を決める前の大前提として、やってはいけないことがいくつかあります。

いきなり水辺に立たない


いきなり水辺に立つのはNGです。足元に寄っているシーバスに、プレッシャーを与えてしまいます。

とくに岸沿いのシーバスは、食い気があることが多いです。

すぐに水辺に行くのではなく、少し後ろからキャストして手前から探るようにしましょう。

静かにエントリーする


人間の足音や声は、水中に伝わります。

とくに河原などの砂利は、音が立ちやすいので注意しましょう。

早く釣りたい気持ちをグッと堪えて、プレッシャーを与えないように静かにエントリーしましょう。

なおと

ウェーディングも同様。

じゃぶじゃぶ歩くのではなく、そっとポイントに近づいていくのがおすすめです。

太陽(月)の向きを考える


魚にとって、影は水の外にいる生物の存在を確認する要素となります。

できる限り水面に影を落とさないよう、注意しながらポイントに入るようにしましょう。

【明暗部編】立ち位置講座


明暗とは、影と明るい部分の境があるポイントのこと。代表的なのは、常夜灯がある橋下ですね。

シーバスが着きやすく、ベイトが通過する確率も高いので、一級ポイントとなることが多いです。

手堅くシーバスをキャッチしたい方は、まずは明暗部の釣りを覚えましょう。

Q:図のような場所では、どの位置に立ちますか?


シーバスは明暗部の暗い方に定位することが多いです。

このような場所における立ち位置としては「明暗の近く」「影の中」「暗から離れた位置」などが考えられますね。

なおと

明暗の境目の少し、上流に立っている人が多いですが……。

さらに釣れる立ち位置があるのです!

A:明暗から離れた場所に立つのがベスト


答えは「明暗から少し離れた場所」。

少し離れた位置に立つことで、明暗の境目を上手にトレースしやすいです。

またルアーが流れに対して縦になるので、自然なベイトフィッシュの動きを演出できます。

これはNG


「明暗により近い立ち位置」はNGです。

明暗に近すぎると、ルアーより先にラインが暗い方に入ってしまい、プレッシャーを与えてしまいます。

また流速が早いと、ルアーがすぐに暗い方に入ってしまい、食わせづらいのです。

「明暗から少し離れた場所」を意識しつつ、流速に合わせて流しやすい立ち位置を選ぶのがおすすめです。

【ブレイクライン編】立ち位置講座

ブレイクとは、浅いところから深くなっている、水深の変化がある場所のことを指します。

シーバスはブレイク周りに居ることが多く、捕食もブレイク周りで行います。

浅場と深場を行き来しやすいことからも、シーバスが着く確率の高いスポットであるので狙い目です。

Q:図のような場所では、どの位置に立ちますか?


ブレイクラインは岸と平行にまっすぐ入っていることもあれば、図のように湾曲していることもあります。

ブレイクラインがどのように入っているかイメージして、立ち位置を選ぶようにしましょう。

なおと

正解は1つではありませんが、気を付けなければならないことがあります。

A:ブレイクから離れた立ち位置


まず意識すべきなのは、ブレイクラインから離れること。

ブレイクラインに近づきすぎると、シーバスにプレッシャーを与えてしまいます。

図のように、ブレイクからは少し離れた立ち位置を選ぶことが大切です。

A:ブレイクをトレースしやすい立ち位置


次におすすめしたいのは、ブレイクラインをトレースできる立ち位置です。

できる限り長くトレースすれば、それだけバイトを得られる機会が増えます。

もちろん異なるケースもありますが、これらの基本を意識して、場所と状況に合わせて選びましょう。

【瀬周り編】立ち位置講座


「瀬」というのは、河川の上流やインサイドにあるような、歩けるほど水深が浅いポイントのことを指します。

瀬は浅いため太陽光が届きやすく、苔類が繁殖しやすいです。そのため鮎や川魚などのベイトフィッシュの餌場となります。

シーバスはこの瀬の周りに着き、小魚が落ちてくるのを待っているのです。

Q:図のような場所では、どの位置に立ちますか?


水深が浅く、流れがある瀬周り。

時期やベイトパターンによって、理想的な立ち位置や流し方が変わってきます。

地形変化や流れの変化をうまく使った釣りを心がけましょう。

A:下流側に立つパターン


下流側に立ち、シーバスのいる場所に向けて巻いてくるアップクロスの釣り。

死に絶えた魚をイメージして、流れの力でルアーを泳がせます。とくに落ち鮎シーズンにおすすめの立ち位置です。

A:上流側に立つパターン


先ほどとは対照的に、上流側に立った場合の釣り方です。

基本的には流れに逆らって泳いでいるベイトを演出するイメージ。

とくに稚鮎や川魚を捕食している時に有効です。

なおと

反転流やヨレに流せる場所に立つのがおすすめです。

【流れのヨレ編】立ち位置講座

ヨレとは、流れが橋脚や水中のストラクチャーなどによって変化している場所のこと。

この流れをうまく使えるか否かが、釣果を左右すると言っても良いほど、重要なポイントです。

大きなものから小さなものまであり、急激な流れが緩くなっていたり反転してながれているため、魚も多くシーバスの捕食するポイントでもある。

Q:図のような場所では、どの位置に立ちますか?


河川シーバスにおいて「ヨレ」というのは、攻略すれば凄く強い武器になります。

“ただヨレを通せば良い”というわけではなく、ベイト動きをイメージしつつ、流し込むのが重要です。

A:ヨレに抜ける場所を引けるように


いきなりヨレに投げるのはNG。

強い流れからヨレの中に入れる動きを演出しなければ、中々バイトは出ません。

強い流れの中に投げ入れ、的確にヨレを通せる立ち位置を選ぶのが大切です。


また(B)のような場所からキャストすると、ラインがヨレの流れに取られてしまい、釣りづらいです。

(A)のように岬の少し下側に立ち、ルアーを流れに乗せてヨレに運ぶようにしましょう。

流れの中から、ヨレ移動して一休みをしようとするベイトを演出するが基本的な釣り方となります。

【護岸エリア編】立ち位置講座


護岸エリアというのは、意外と釣れる場所のひとつ。

壁があることにより、シーバスが隠れやすく、ベイトを追い詰めやすい条件が揃っています。

Q:図のような場所では、どの位置に立ちますか?


護岸では、護岸の根元に敷石が入っていることが多いです。

この敷石周りや護岸沿いに魚が着きます。このことを意識した、立ち位置を選びましょう。

A:徹底して距離を取る


護岸沿いのシーバスは、壁に沿うように少し上を向いていることがあります。

人間の影が水面に入らないように、少し離れた場所からキャストをするようにしましょう。

しっかり護岸沿いを探ってから、護岸沿いに立ち直すのが重要です。

立ち位置で釣果は変わる


立ち位置で釣果は変わります。今まで通ってきたポイントでも、立ち位置を変えるだけで、釣果を上げることができるかもしれません。

どの場所でも、流す位置とシーバスの着き場の2つを意識すると、自ずと良い立ち位置が見えてきます。ぜひ本記事を参考に理想的な立ち位置を見つけてください。

関連記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です