アイキャッチ画像提供:岩室拓弥
ステップ5. 乗船
今回は、乗船〜釣行編をお届けします。
釣り船の探し方から予約、乗船までの流れは下記の記事をご覧ください。
天候に恵まれて出船が確定し、いよいよ迎えた釣行当日。
船長から伝えられた出船時間に間に合うように出船場所に向かいましょう。目安としては、出船時間の20~30分前に到着しておくと安心です。
そしてこの時に一番気を付けるべきことが、近隣住民の方への配慮。日の出前に集合・出船することも多く、車のエンジン音・話し声・笑い声などが大きいと近隣の方に大きな迷惑が掛かります。
釣行前は気持ちが高ぶって話し声も大きくなりがちなので、出船場所の近くに住宅地がある場合は、周りの住民の方に配慮するように心掛けましょう。
駐車は指定の位置に
車で港に向かう場合は駐車位置にも気を付けましょう。
至極当然の話ですが、なにも考えずに駐車すると他の港利用者に迷惑を掛ける恐れがあります。
駐車位置が分からない場合は、船長に確認すると良いですよ。
乗下船は船長の指示を待ってから
準備ができたら乗船しますが、船長の指示が無いまま勝手に乗下船するのは控えましょう。
出船前の準備や帰港後は安全に下船できるように船を固定する作業等があるため、作業の邪魔になったり、誤って落水したりする原因になります。
乗下船時は焦らず、船長の指示を待つようにしてくださいね。
荷物はコンパクトにまとめて邪魔にならない場所に
乗船したらタックル等の荷物を積み込んでいきますが、船上は“釣り人の共有スペース”であることを理解しておきましょう。
必要以上に荷物を持ち込むとスペースが狭くなり、釣りがしにくくなったり、動線になる場所に荷物を置くとコケて怪我をしたり、道具を破損したりする原因になります。
そのため荷物はなるべくコンパクトにまとめ、邪魔にならない場所に置くように心掛けておくと良いですよ。
ステップ6. 移動
準備が終わればいよいよ出船です!
しかし、移動中にも気を付けるべきことがいくつかあります。
船縁には座らない
高速で船が移動しているときは、船縁には座らないようにしましょう。
たとえ海況がベタ凪でも、大型貨物船や旅客船、他の遊漁船などの航走波を受けて大きく船が揺れる場合があります。
凪だからといって油断していると落水しかねないので、移動中はキャビンの中に入るか、船の真ん中付近に座るようにしてくださいね。
操船の邪魔になる場所に座らない
また、船前方部に座る場合にも注意が必要です。
何気なく操船しているように見えても、船長は走行中にさまざまなことに気を配っており、他船の位置と漂流物の確認にはとくに注意をしています。
船長の視界を遮る位置に座ると、安全な航行に支障をきたす恐れがあるため、前方部に座る場合は船長に確認を取るようしましょう。
そういった意味でも、基本的に移動中はキャビン内もしくは後方部に座るのが良いですよ。
ロッド・ルアーはしっかり固定しておく
移動中、ロッドは船に取り付けてあるロッドホルダーにセットしましょう。
タックルボックスに付いているロッドホルダーは、船が揺れて転倒する可能性があります。
ジグやルアーの固定が不十分だと船が揺れた際にフックが外れ、キャビンの窓ガラスやロッド、同船者にぶつかる恐れがあるので気を付けましょう。
ステップ7. 実釣
ポイントに到着すると、いよいよ釣り開始です。
ただし、当然ここでも気を付けるべき点や守るべきマナーはあります。
同船者とコミュニケーションを取る
乗り合い船に乗った場合、初対面の人と一緒に釣りをすることになりますが、積極的にコミュニケーションを図るようにしましょう。
例えば、釣り座を決めるとき、オマツリしたとき、魚が釣れたときなど、「ありがとうございます・すみません・おめでとうございます」と声を掛け合えば、自然と仲良くなり、釣りを一層楽しめるようになりますよ。
ゴミはまとめて各自で持ち帰る
船によってはゴミ箱が設置されていることもありますが、ゴミは各自でまとめて持ち帰るのが基本です。
食べ物の包装材やペットボトルなどのゴミをそのまま放置している人も少なくなく、残念なことに中にはゴミを海に捨てる人もいます。
ポイ捨てはもっての外ですが、足元にゴミが散らかっていると他の人にとっては気持ちの良いものではありません。
ルールとマナーを守って楽しもう!
以上が、乗船・釣行時の流れとマナーです。
読んでいただいた通り特別なことはなく、陸っぱりと比べても、じつはハードルはそんなに高くありません。
最低限の気配りをし、最低限のマナーを守ってみんなでオフショアフィッシングを楽しみましょう!
画像提供:岩室拓弥